TAVARUAストーリーVOL.6
世界有数のロングチューブ『レストランツ』

フィージー タバルア島

私が想うサーフィンの一番の楽しみはチューブライディング。
巻き上がる波のトンネルを滑り抜けることが、サーフィンの醍醐味だと感じてる。
チューブに入りたいために、今もサーフィンを続けていると言っても過言ではない。

タバルアと言えば、サーファーなら誰もが憧れるサーフアイランド。壮大な『クラウドブレイク』と『レストランツ』、そして『ライツ』の3つのリーフブレイクが在ることで、その名を世界に知らしめた。今年のWCTイベントで、クラウドブレイクの10-15ft級のバレルセッションが映像となりネット上で配信されたことで、さらにタバルアの名前は昇華したと思う。

クラウドブレイクはタバルア島の南西側に在るリーフで、島からはボートで15分ほどの距離があるが、レストランツは名前の通り、島のレストランの目の前に在り、パドルでラインナップに行くことが出来る。
通常、レストランツがライダブルになるのは、しっかりしたウネリが入っている時だけだ。
クラウドブレイクが4-6ftくらいの時、レストランツはその半分程の肩〜頭サイズで割れ始める。
私が滞在中も、そんな日があった。朝一のボートでクラウドブレイクに向かい、4-6ftのクラウドブレイクを堪能し、帰島してレストランで食事をしながら目の前のレストランツのブレイクを観賞していると、数人のサーファーが肩〜頭サイズのロングレフトブレイクを走り抜けていくのが見えた。
食事を終え、一休みしてから私はレストランツに向かってパドルアウトした。
初めて間近で見るレストランツのブレイクは、それはそれは素晴らしかった。
横に速くロングレフトブレイクは、とにかくスピードが出しやすく、長く乗れる波だった。チューブセクションも分かりやすく、とても簡単にチューブライディングをメイクできた記憶がある。
タバルアの島の周りの海水はとても透明度が高く、ボトムに珊瑚礁が透けて見えるのを覚えている。

今年のTAVARUA+波伝説のコラボカレンダーで今月使用されたこの写真は、島のレストランから見えている景色。見るからにパーフェクトな4−6ftくらいあるように見えるレフトブレイクが2本、綺麗に走っている。おそらく、クラウドブレイク10ftオーバーの日ではないかと思う。
こうなると、レストランツは、テイクオフ直後からすぐバレルに入り、ひたすらバレル内を突っ走ることが出来る。

レストランのテーブルで美味しい料理を食べながら、この景色が目の前にあることを想像してほしい。
もし貴方がチューブライディングが好きなサーファーなら、死ぬまでに一度はタバルア島に滞在してレストランツでサーフして欲しい、貴方の人生観、サーフィン観が変わることになるかもしれないけど。。。

story by Tokushi Akai


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